◆子犬の1年（続き）
さて、子犬を迎えたら、まず動物病院で健康診断を受けましょう。 何か異常が無いかしっかりチェックしておきましょう。そして衣食住の環境を整えます。 「衣」は高級毛皮をまとっているので特に用意することは無いでしょう。でも濃い毛色の 犬には夏には白いシャツなどが必要かも知れません。

「食」は子犬にとって非常に重要な事で、半年の間にめまぐるしく変化していく栄養の 必要量に合わせて対応しなければならないのです。良質の子犬用のドッグフードがいいと 思います。（ウエットタイプ＆ドライタイプ）

以前どこかで「1年までは人の食べている物は与えないように！」と言ったのは、子犬の 社会化期、若年期の将来を左右する重要な時期に極力悪い習慣を付けないようにという ことなのです。社会化期に人が食事をすると何かオヤツがもらえる、なんて学習して しまったら、将来人の食事時には必ず犬たちは何か食べ物を要求するようになってしまうのです。

ただ1年を過ぎてからだと、使い分けができるのです。いつもはもらえないオヤツ、「アッ、 美味しい物もらった！きょうはご主人様に何か良いことあったのかな？」というように。

それと犬の食欲はかなり旺盛なものです。だからしっかりとした食事管理が必要なのです。 最近ではその辺のところがうまくできていない、いわゆる「肥満」が激増中です。要注意！！

「住」に関しては、最初から「クレートトレーニング」を始めましょう！あまり聞き慣れない 言葉ですが、犬が狭いケージの中でも平気でいられるようにしておく練習を「クレート トレーニング」といいます。ケージに閉じ込めるなんてかわいそうと思いがちですが、 そうではなくて犬にとってはそういう場所は本来とても居心地のいい場所なのです。 たっぷり遊んで、食事をし、排泄を済ませた後は子犬は狭いところに潜り込んで昼寝を したくなるものです。そんな時を見計らってトレーニングをしましょう。

祖先のオオカミの寝床は洞穴でした。そこが子犬にとって安心できる居場所になるわけです。 これはしつけにも役立つことでもあり、留守中のいたずらの抑制、車での外出や、万一、 動物病院で入院する事になった時や、旅行などで預けなければならない時も安心です。

それから部屋の中には子犬にとって危険な物がいっぱいあります。子犬はどんなものでも オモチャにしてしまいます。電気コードを囓って電気ショックを起こした子犬もいます。

届くところには危険なものを置かない環境整備が必要です。

まだまだ続きます！！！