4月20日、雨の中「兵庫リレーカーニバル」がありました。
テレビ放送を見たとき長距離のレース中で、解説は高校駅伝8連覇（注１）の西脇工業高校の監督　渡辺先生でした。 渡辺先生のお話の中で大変興味深いことがあったのでここに寄り道として紹介しておきたいと思います。 渡辺先生は西脇工業でかなり長く陸上部の監督をされ、昭和63年までは大変きびしく、生徒達をビシビシしごいておられたようです。 オーバーワークと思えるような練習量、これが悪い、あれが悪いと悪いところを見つけては怒鳴りまくって、スパルタ式トレーニングを実践されていたそうです。「怒ってばかりでした」とご本人も仰ってました。

  その頃はまだまだそんな練習方法が普通だったと思います。 しかし渡辺先生は潰れていく生徒も多く、いくら練習しても結果が出せないので、思い切って練習方法の大転換をされたそうです。

  練習量はかなり減らし、生徒それぞれに合った各自が興味を持ち、各自が満足できる練習内容に変えていかれたそうです。短時間でも集中し、やらされる練習から進んでやる練習に変わってきたのでしょう。 そして怒鳴って怒ることは止めました、ということです。 その代わりに良いところを「うーんと褒めてやりました」、褒めてやるとみんな活き活きしてきて、やる気は出てくる、みんな明るい顔になって、充実した練習ができるようになり、自然に結果がついてくるようになったそうです。 それが実り今では高校駅伝8連覇という偉業を達成しているのです。

  これこそ「陽性強化法」でのトレーニングのすばらしさを実証した、感動的な逸話（世間にあまり知られていない、興味ある話し）ではないでしょうか。

  犬のしつけでさんざん話してきたことと全く同じ内容のトレーニング法が高校駅伝の名監督の口から聞けるとは・・・とっても嬉しい気分です！

  やはり人も犬も褒めて育てる、陽性強化でいきましょう！！！

（注１）正しくは高校駅伝8連覇ではなく、ここ十数年の間に 高校駅伝日本一が8回です。